ども!ガンダムカードビルダー(GCB)にはまってるタロイモです^^プレイ記録やら、戯言やら、気ままに更新していきま~す(´▽`)
ジオンのタロイモ GCBまったりプレイ録
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逆巻く宇宙 02
2008-01-21-Mon  CATEGORY: オリジナル小説
ルナツー宙域

 そこかしこに浮かぶMSの残骸。ジオンのものも、連邦のものも入り乱れていることが、ここ最近の戦いの激しさを思わせる。

今は小康状態を保っているこの宙域を、デブリ帯を避けながら進むジオンの艦隊があった。

 先頭にティベ級重巡を3隻、後方にはムサイ級ファルメル、ムサイ級ペールギュント、最後方にザンジバル級を配した艦隊の中央に位置するのは、遠目でもはっきりとわかる真紅の船体。流麗なフォルムが、ずんぐりとした鈍重な印象のティベ級とは大きく異なっていた。

ティベ級グラーフ・ツェペリン

 戦果を上げた者に与えられるある種の栄光。グラーフ・ツェペリンを旗艦とするこの艦隊は、ギレン・ザビ総帥直属の機動部隊、独立遊撃軍であった。

「やれやれ・・・」

 旗艦グラーフ・ツェペリンの執務室で、独立遊撃軍の司令であるタロイモ大佐は今日何十枚目かの申請書に目を通してサインをし、溜め息を吐いた。連邦軍との戦いが激化する中で、本国に提出する書類の数は加速度的に増えている。

「三日後まで補給はおあずけか。」

 もう一度、溜め息を吐く。艦隊司令官になどなるものじゃないな、と心の中で一人ごちた。部隊が大きくなるほど、第一線で指揮を執る事から離れていく矛盾。今は直属の部下であるタロ∀イモコ中佐が実戦部隊の指揮を執っていた。そして自分は、のほほんと書類整理、か。

「ふふ・・・」

 自嘲に似た笑いがこぼれた。経験の乏しいイモコ中佐のためにも、今は指揮を執ってもらうことが必要だと判断したのは俺だ。しかし、この寂しさはなんだ。やはり、第一線で働いてこそだろう。第一実戦部隊であるトップ小隊も、ここしばらくシミュレーション以外の戦闘をしていない。そんなことに、今頃気付くぐらいだ。





 地球連邦軍とジオン公国軍。この二つの勢力の間で始まった戦争は、いつ終わるともしれぬ泥沼の様相を呈していた。決戦という規模の戦いはなく、地球の、宇宙の、あちこちで小規模な戦闘が行われているにすぎない。

 何故か?ひとえに、どちらの陣営も一枚岩ではないからであった。地球連邦軍の総大将は、英雄と言われるレビル提督である。しかし、反レビル派とでも言うべき内部の存在が、ジオン公国軍と内通し、地球連邦軍の作戦運営を阻害する要因となっていた。ジオン公国軍もまた、総帥であるギレン・ザビと、その妹であり政治的敵対者でもあるキシリア・ザビとの権力争いが表面化し、ジオン公国軍としての大規模な戦闘行動をとれないでいた。戦争は、末端部での消耗戦にすぎず、膠着状態という仮初めの落ち着きを見せていた。

 独立遊撃軍も、もともとはそんな末端部の部隊だった。ティベ級重巡1隻と、MS2小隊。当時大尉であったタロイモは、MS部隊の隊長として自らケンプファーを駆り、数々の戦果を上げていた。MS撃墜スコア64、マゼラン級戦艦4隻撃破、サラミス級以下小型艦艇12隻撃破。その功績により少佐に昇進していたタロイモは、当時の独立遊撃軍司令が総帥府に召還されたことにより司令の座に納まることとなった。それ以降、着実に戦果を重ねて勢力を伸ばし、各方面のエースパイロットを配することにいたり、ついにはグラーフ・ツェペリンを旗艦とする、戦艦7隻、MS30機を擁する艦隊の司令となる。しかしそれは、また新たな争いの種をまく結果ともなった。

ー兄上の子飼いが、力を蓄えているー

 キシリア・ザビにとってそれは捨て置けないものであった。キシリアは、この戦争自体の結末に執着はしていない。むしろジオン公国が勝利するなどとは考えていなかった。物量その他、あらゆる角度から見て、最終的に地球連邦の自力が上回ると言う分析に、異論を差し挟む余地もない。ならばこそ、負け方が問題であった。戦争には負けたとしても、ジオン公国を認めさせ、ギレン・ザビにすべての責任を持たせてしかる後に自分がジオン公国のトップにつけば、それはキシリアにとっての勝利であった。そのために、台頭してきそうな勢力に対しては早めに手を打っておきたい。特にギレン・ザビに属するものが准将、少将となって階級上で肩を並べるに至れば、様々な支障をきたす事は明白である。そして、キシリアにとって今もっとも懸念すべき種が、独立遊撃軍司令タロイモ大佐であった。

 タロ∀イモコ少尉は、その情勢の中でタロイモ大佐の元に配属された。キシリアの密命を帯び、独立遊撃軍の指揮権をキシリアのものにするために。




1月21日04:00

「はじめましょう。」

 静かに、しかし強い意志を込めて呟き、タロ∀イモコ中佐は自動拳銃を握りしめた。それが始まりの合図だった。小石の投げ込まれた水面のように、侵略の波がグラーフ・ツェペリンに広がっていった。



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